読むべき台本が沢山あって、どれも本番が近々に迫っている。
ちょっとブログなんかを書いて、別の種類のアウトプットをさせてもらおうと思う。
迫っている本番というのは、
さつまゴルフリゾート「週末ドラマナイトVol.3」のうち、『ここだけの話』と『それからの話』の2本。
Mrs.fictionsの『月がとっても睨むから』。
アガリスクの『発表せよ!大本営!』。
公演は3つだが作品は4つある。
大本営に至っては衣装もやる。
無茶を承知の上、迷惑をかけるのも覚悟の上で挑んでいる。
そうまでしても、「全部やりたい」のだ。
これはわたしのワガママで、子供っぽい私欲だ。
あれも欲しい、これも欲しい、もっと欲しい、もっともっと欲しい、なんだよ、ブルーハーツかよ。
創作の進行などの関係で、この「あれもこれも」な状況にさらに負荷をかけているのだが、
それでも、欲しいもんは欲しい。
今は欲望に忠実に、演劇にしがみつく。
てことで、稽古場をハシゴする日々です。
昨日は12時間さつま、
今日はさつまからのフィクションズ。
ラストオフなんて知らない。
しんどいっていうか、シンプルに眠い、とかはあるけど、
たぶんアドレナリンの力もあるのか、つらい…無理…とかはマジでない。
自分でやりたいと思ってやってるからネガティブなことなんて何もない。
強いて言うなら、衣装が大変そう、ってくらい。
そんなことより、楽しい。
今はさつまの稽古がメインだが、すごく楽しい。
アガリスクのようでアガリスクじゃない、ちょっとどころか結構しっかりアガリスクな公演。
公演のメインとなる『ここだけの話』は高橋いさをさんの戯曲。
アガリスクとして既存の作品に挑戦するのって、お試し稽古以外では初なのでは…?
冨坂さんの脚本こそがアガリスクって評価されてる部分も大いにあると思うし、
今回はレアケース。
で、相手役の伊藤さんが、なんだかすっごくイイ。
何度か共演してるし、怒濤〜とかでは同じチームでしたけど。
相手をすごく引き込んでくれて、見てくれるやさしさがある。
自分がどんだけブンブン暴れまわっても、この人のとこに帰ってくればいいやという安心感がある。
『それからの話』は『ここだけの話』の続編で、冨坂さんの書き下ろし。
ちゃんとレストランでコメディしつつ、ちょっとええ話にもなっている。
この作品の最後のセリフたちがすごく好きだ、『ここだけの話』を見てもらうと、すごくわかるはず、きっと、すごくいいよ。
こちらも書き下ろしの『糸と糸』も含め、酸いも甘いも味わえる3本の作品集。
鹿児島で、どれだけの人に観てもらえるかな。
どんだけでも沢山の人に、観てもらいたいなぁ
さて、今日の夜は稽古場を移動してフィクションズの『月がとっても睨むから』へ。
俳優さんたちがみんな達人すぎて、うひゃーってなります。
マジでウカウカしてられんす。
そして、特筆したいのは稽古場の雰囲気。
1年前に一度完成した座組だけあって、仲はたしかに良いけどそこはまぁ置いといて。
みんなでフィードバックできる一座で、いい意味でドメスティックが強い座組。
これはやっぱり今村さんと岡野さんのおかげだと、そう言わざるをえない。
だし、ほかの客演のみなさんも、個性的すぎる武器をそれぞれ持ってて、誰もかぶってなくて。
頭もキレるし、性格がいい。
この場合の「性格がいい」はやさしい・いい人とかじゃなくて、提案が出来る人たちだからってかんじ。
やさしさも勿論あるけど、とてもクレバーな人達なんだ。
だし、クールだ。
目をかっぴらいて毛穴全開で心ズルムケにして稽古場のみんなを見ています。
至福です。
Mrs.fictionsが一年寝かせた本公演。
リベンジします、皆様の心をかっさらいます。
ご期待あれ。
アガリスクのほうは、まだまだこれから。
でも、今回も絶対面白い。
どんどんレベルアップしていきたい、劇団も、わたしも。
よっしゃ、がんばります。